幸せのかけら













"……会いたい"





自然と、恥ずかしさもなく、こぼれた。






"もう1回"



"…2度は言わない"




"いじわる。
なんか…幸せ"



"え?"




"好きって言葉と同じくらい……ううん、それ以上かも。
凄くドキドキして嬉しいし、私想われてるのかなって思う"




ーーいつも素直に気持ちを伝えてくれる愛。

だからこそ、





"想われてるかもじゃない、疑問形にするなよ。
俺の彼女なんだから、自信もっとけ"



俺も素直になれるんだ。





"…今日ほんとにどうしたの?
今から会いたい"



"もう遅いからダメ"



"だって、こんな響レアで…
明日は会ってくれる?"



"レアって失礼だな。
明日は俺とご飯な。
今から俺と食べに行く良いお店探しといて"





やっぱりいつもの響じゃない!

と煩い愛をスルーして電話を切った。




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