幸せのかけら
"ーーーやっぱ家で違うな。
俺んち野菜全部スライスだわ"
"そうなの?
家は大きめカットだからゴロゴロしてる"
ーーーーーー響にとことん愛され、気がついたら夕方になっていた。
ベッドから柔軟剤の匂いがして、ドキドキがさらに加速したのは内緒。
触れ合ったのは久しぶりだったから、単純に嬉しかった。
交代でシャワー浴びて、ガスを使ってみようとなり、カレー作り中。
カレーなら失敗しないと、もともと材料を用意していあらしい。
私も響も普段料理しないから、一緒に練習しようとなった。
私もいつか、響に手料理食べてほしいな。
"ーーー今日は響の家のカレーにしよ。
いつか、私の家のカレーも食べてね"
"分かった。
つーか、いいもんだな"
"何が?"
"俺のスウェット来て、愛が料理してるの。
すげーそそる"
"ーーーーーーもう、しないよ?"
"包丁持ちながら言うなよ、怖いわ"
………私だって、彼氏の服着てるの嬉しいけど。
こうやって、一緒に料理するの憧れてたけど。
そういったら、またベッドの上に連行されそうだから今は黙っておく。
"ーーー今日、帰んの?"
"……帰る。カレー食べたら"
"明日、月曜休みなんだろ?
泊まっていけよ"
"………初めてきて、すぐ泊まりなんてーーー"
"いってらっしゃいのキス、してくれねぇの?"