幸せのかけら







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"ーーーん"







ーーーーーー朝。

いつも起きるよりは、少し遅めの時間。

時計から視線を戻すと、腕の中にある温もり。

寝る前と全く変わってない状況に頬が緩む。








ゆっくり眠れたから、ひとり愛の観察。


昨日の分まで、頬・口元に触れてみる。







ーーーひとり暮らし始めて、俺の部屋で過ごすことが増えた。

土日のどちらかは予定が入ることが多く、連休にならないと実家にも帰らないこともしばしば。

結局、休みの融通がきく愛に来てもらってることが多い。








"ーーー甘えすぎだよな"


ひとり反省しつつ、今度は俺が愛に会いにいこうと決心。

最近サプライズしてないし。









"ーーー響?"

"はよ"



頭の中で計画を立ててると、お目覚めの様子。






"ーーー疲れとれた?"


"ぐっすり眠れたから大丈夫"


"良かった"








昨日の夜のお返しにキス。



疲れてるときは何も言わず労ってくれて、俺に合わせてくれる。


俺にとって癒しの時間。

どんな俺でも受け止めてくれるような感覚になる。








"ーーーどっか出かけるか"


"え?"


"ブランチとかどう?
愛が前気になってるって言ってた、パンニーニのお店行くか"


"覚えてくれてたの?"






嬉しそうにはにかむ愛。


その笑顔にただ嬉しくなる。





ーーーーーー今度は俺が癒す番。


とことん甘やかした休日だったーーー。



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