幸せのかけら
"わあ、きれい……"
響が連れてきてくれたのは、山頂の夜景。
空気が澄んでいて、キラキラ輝く町並み。
"……連れてきてくれて、ありがとう。
明日も仕事、頑張れそう"
"それは良かった"
満足そうな顔。
意外とロマンチストなのかも?と頬が緩む。
ーーー学生の頃はできなかったこと。
ひとり暮らしを始めて、さらに大人になった彼氏は
いつもいつも私をときめかせてくれる。
場所が変わったって、そこに貴方がいるならどこでもいい。
"ーーー大好きだよ"
ありったけの、私の想いが届きますように。
ーーーーーー翌日。
お迎えの前に、モーニングコールまでしてくれた響。
次会うまで我慢できないなと、朝からキスのおねだりをした。