幸せのかけら
やきもち。




ーーーーーー金曜日。


たまたま夜勤明けだったので、今週末は響のマンションで過ごすことになっていた。


響も土日予定を空けてくれてる。


久しぶりのゆっくりした時間。

















マンションに着いたら、まずは家事。


と、彼女っぽいことをしようとするも。




"……何もすることない"



台所も、お風呂も綺麗で、できることといえば乾燥機から洗濯物を取り出して畳むくらい。





ーーーーーー愛にゆっくりしてほしい。

そんな優しい気遣いは、ひとり暮らし始めてからずっと変わらない。

ーーー1年たった今でも。









あらかた掃除して、温かいココアを入れる。

響はコーヒーなので、私の為に買い置きしてくれてる。

体がポカポカしてくると、夜勤明けの疲れが出て来てうとうと。



お昼寝しようかなと、寝室に行き
おじゃましまーすとベッドへ。

響の匂いがして、眠りの世界へ。
落ち着ける、幸せな時間。






念のためタイマーをかけて、瞳を閉じたーーー







< 146 / 160 >

この作品をシェア

pagetop