幸せのかけら
ふと目覚め、時間を確認すると
2時間くらいが経っていたーーー。
ご飯何にしようかなと、スマホでレシピを探す。
実家で親に甘えてたため、響がひとり暮らしするまで料理をまともにしていなかった。
今はいくつかレパートリーができた。
響がいつも美味しいって褒めてくれるおかげ。
ーーー今日は和食にしよう。
今日のおすすめレシピの混ぜご飯がとても美味しそうで即決。
材料を見ながら、起き上がって冷蔵庫の中を確認。
混ぜご飯には鮭と大根の葉ーー
あ、じゃあ大根使ってもう1品作ろう。
今日のメニューを決め、足りないものを買いにスーパーへ。
1人だと腐らせてしまうため、あまり買いだめはしないようにしているらしい。
ついでにこの週末で食べるであろう食材も買おう。
ーーー響のチャーハン食べたいな。
彼の得意料理が食べたくなり、おねだりしようと食材を追加する。
ーーーーーーマンションに戻り、料理の下ごしらえ。
響から定時で帰れると連絡が入り、会いたい衝動にかられる。
私が泊まりにくる日は、必ず帰宅時間の連絡が入る。
いつもデザートを買ってきてくれる、私の楽しみの1つだ。
1回太ってしまって、ストップをかけたけどね。
ふと窓を見ると、雨が降っていた。
カーテンを閉めながら、ふとこの前迎えにきてくれたことを思い出した。