幸せのかけら
"こうやって皆の顔合わせるのも久しぶりね。
愛しのダーリンとは会ってたの?"
"ダーリンって………
響とは実習中はあんまり。
連絡取ってたくらい"
ありがたいことなのか、私と響の実習先はとても忙しいところだった。
その分学ぶことも多かったけど、それだけでいっぱいいっぱいで、連絡を取る回数は格段に減った。
"へー、珍しい。
毎週会ってると思ってた"
"だからね!
この講義終わったら久しぶりのデートなんだー"
珍しく響からのお誘いで、テンションが上がる私。
だから先生には申し訳ないけど、私のメインイベントは講義が終わってからだ。
チラッと私よりずっと後ろに座る響に視線を送った。