幸せのかけら
"ーーまず私の専門は簡単に言うと、何故そこに存在するのか、を考える学門です。
例えば……………
これは何ですか?"
話を聞いている前の席に座ってる人に順に質問し始めた。
"チョーク"
"ですね。
では、何故チョークというものがあるんですか?"
"黒板に字を書くため"
"何故字を書かないといけないんですか?"
"……相手に伝わらないから?"
"何故相手に伝えないといけないのでしょう?"
質問の答えに迷ってるところで、一旦区切った。
"こういうことをどこまでも追究していく感じです。
ですが、今回チョークの話をしても、誰も興味ないでしょう。
なので、題材を変えようと思います。
ここからは質問しません。
それぞれ心の中で、自分自身に問いかけてみてください"