幸せのかけら




ーーーー大好きな親友。


結には幸せになって欲しい。





"結の好きなタイプは??"




"うーん。
大人な人がいい。
自分の考えをしっかり持ってるような"



"うんうん"



"だから社会人になったら合コンとか行って、いろんな人と出会いたいな"



"私も合コン行ってみたい"



"それはムリ。
黒崎に怒られる"




えー!と拗ねると、当たり前と悟られた。




"愛が黒崎と別れたらね"



"別れる予定はありませーん"



"じゃあ残念。
ね、愛。
これから忙しくなるけど、たまに一緒に勉強したりしようね"



"もちろん!!
目指せ、国家試験合格!!
で、気分晴れやかに卒業旅行いくよー‼"





結との旅行先はシンガポール。

これから大変になると思うけど、楽しみがあると頑張れる。






"結ー、まだ時間大丈夫?"



"私は大丈夫だよ。
ここから家まで徒歩5分だし。
愛は終電大丈夫なの?"



"大丈夫!!
なんかまだ結といたい"




今日は結の地元で夜ごはんだった。

もともと、この前のお礼だからね。





"この前、終電で帰ったら変な人いたって言ってなかった?"



"変な車ね。
今日は自転車だから大丈夫"



"心配だからダメ"



"じゃあ、あと1時間だけ!!"



お願いのポーズをすると、しょうがないなぁと了承しめくれた。





"じゃあ22時半までね。
親にメールするわ"



"はーい。
家に23時すぎくらいに着くから余裕です"





何が余裕だ、と突っ込まれたけど

結はなんだかんだ優しい。






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