幸せのかけら
"ーーーーー明日、吉川くんと話してくるね"
私も、伝えよう。
今のこの気持ち。
大切な人がいるからこそ、吉川くんとちゃんと向き合わないといけないんだ。
"愛、次の模試終わったら………
1日どこか遊びに行かないか?"
"え"
"多分、ゆっくりできるの今だけだろうから。
その日だけは、勉強のこと考えず、2人だけの時間にしたい"
"わあ、嬉しい!!!
それまで勉強頑張る!"
ご飯食べにとかはあったけど、そんな長く一緒にいる時間は少なくなっていたから、響からのお誘いに胸が高鳴った。
"………その頃までには、俺の就職も決まってると思うんだ"
"本命か、今内定もらってるところか?"
"そう"
せっかくワクワクしてたのに、一気に現実に戻った。