幸せのかけら
ーー確かに、あのときは別れもよぎった。
苦しくて、離れたくないけど辛くて
"……私が、響しかいらないの。
あんなことするバカだけど、嫌いになれない。
それに今、大切にされてるって感じるから。
あのときは辛かったけど…私、幸せだよ。
いつか、あのことが笑い話になると思う"
"……そんな、に好き??"
"うん"
はあーと盛大にため息をつく。
"……わかったよ、もう伝えるのやめる"
しゃがみこみながら、髪の毛をわしゃわしゃする。
"最初は、同情だったんだ"