幸せのかけら
声が小さくて、私も一歩前に出てしゃがんだ。
"響にうそつかれて、可哀想な人だなって"
"おい"
"遠目でみてたのに、いきなり目の前で酒飲んでて
どんな奴なのか気になって声かけた。
そうしたら、すっげー一途で可愛くて
そんなに思われてる響が羨ましかったんだ。
俺も…あんな風に愛されたいって"
ーーーそれから好きになるのはあっという間だった。
こんな風に告白されると…さすがに照れる。
頬が熱くなるのを感じ、手をあてる。
"ただ、響が好きなだけだけど…"
"あー、それが良いんだって。
愛、これ以上話すな。惚れるから"
なんなんだ……何??
私はどうしろと??
なんとか話を終わらせたいと思ってると
"!!!!"
ぐいっと引っ張られ、吉川くんの胸に飛び込んだ。
"ちょっ………ムリムリ、離して"
"あーいいにおい。
いるんだろ??もう終わったよ"