幸せのかけら
"響起きて!"
"……今何時??"
"もう9時!!
朝食べないの?"
もう着替えを済ませていて、前の誕生日にあげたネックレスがゆらゆら揺れているのが見えた。
ああ、こんな朝も悪くないと思いながら、引き寄せた。
"ビュッフェまで時間も微妙だし、お腹すかせていこ。
まだ愛に触れたい"
"え、ちょっ………んん"
抵抗しながらも、拒否はしない愛を素直にかわいいと思う。
"愛も、まだ触れていたいだろ?"
"もうっ、ばか…………"
2年目の始まりが、こんな感じも悪くない。
"早く抱いて"
そんな小悪魔な彼女の言葉に、俺はゆっくり顔を近づけた。