幸せのかけら
ドクン………と胸騒ぎがした。
"ーーーこれから先の話。
内定の企業の先輩から、入社してからのスケジュールを教えてもらって"
"ーー人事の人?"
"そう。連絡先教えてもらってきたから。
去年のスケジュールだけど教えてもらった。"
愛とちゃんと話をしたくて。
真剣に私とのことを考えてくれることに嬉しさが溢れた。
"まず、最初は研修で3ヶ月くらい本社に行く。
そこで勉強したり、その人の力量をみて、それから配属らしい。
だから、まだどこに行くかは分からない"
"うん"
てことは、3ヶ月は一緒なんだ。
響の会社の本社は大学から電車圏内で、少し安心。
"配属先はーーー俺は本社に行きたい。
先輩の話では、その研修次第では最初から本社勤務もありえるって。
まあ自分では決められないけど、いつかはーーー本社で先輩と働きたい。
先輩が本社で働いている間までに頑張る"
そう話す響の瞳はキラキラしていて
"愛は?"
"え、私??"
"今後のこと、考えてること、聞きたい"