幸せのかけら
そんな会話をしながら、本館のフロントで鍵を返し、私たちの部屋へ。
行った道を戻っただけなのに、途中通った記憶がなくて、凄く緊張していたんだと気づく。
サプライズ大好きな彼に、またときめく。
本当に、私には響しかいないんだと。
部屋に戻ると布団が敷かれていて、鼓動が早くなる。
ーーーいつもと、違う緊張が
"響、あの、私…"
"愛"
後ろから抱きつかれ、首に温かさを感じる。
"ーーー抱きたい"
ストレートな言葉にくらくらしながら、振り向いて抱きついた。
"ーーーなんか緊張して"
"俺も"
誓いをするような、そんな気持ちになる。
こわいのか?嬉しいのか?
よくわからないけど、でもひとつ確かなことがある。
"ーーー愛"
ーーーーーー目の前のヒトが好きで大好きで、もっと近づきたい。
安心させるかのように何度もキスをして、響の温かさに包まれた。