幸せのかけら
夢の先へ。
ーーーーーー緊張する。
周りは参考書持っている人もいれば、談笑してリラックスしてる人もいる。
"ーーーやることやるだけだろ"
そわそわして落ち着かない私を、横目で見ながら言う人。
響は凄く落ち着いているように見える。
"だって、これで決まるんだよ?"
"もう勉強しなくていいんだとホッとする"
余裕発言にびっくり。
"ずっと合格圏内にいる人がそんなんでどうするのよ"
大丈夫、と手を握ってくれる結。
"結ーー
頑張る!旅行が待ってるしね"
"そうそう、前向きに!
今まで頑張ってきたんだから大丈夫"
3人で国家試験の会場へ。
結はずっと手を握ってくれていて安心する。
"笠井、あっち教授いるぞ"
"本当だ、愛、ちょっと挨拶いこ"
"うん"
研究室の教授が応援に来てくれたよう。
私も挨拶と激励をもらおうと駆け寄ろうとすると
"愛、待って"