幸せのかけら
"ーーーーーー愛、なんか反応しろよ"
"ーーーーーーっっっ"
響に頭をポンポンされて、やっと実感が湧いてきた。
"ーーーーーーこの点数なら大丈夫だな"
"響もね"
"ああ"
ーーーーーーお互いに合格点以上の点数。
確実ではないけど、それは合格を意味していた。
"響、おめでとう。
お疲れ様"
"愛も。
お疲れ様"
お互いねぎらい、笑顔になる。
今まで頑張って良かった。
やっと……終わったんだ。
安堵し、結含め連絡をくれた友達や親に返事をする。
結も自己採点は合格圏内だったよう。
旅行楽しみ!とはしゃいでいた。
"これから旅行楽しみになってきた"
"そうだな"
"響は国内多めだったよね?"
もちろん響とも旅行行くけど、お互い友達や家族との旅行も予定していて、会えない時間が多いことが最近発覚した。
"そう。
愛は海外メインだもんな。
時差とか分からなくなりそう"
"ちゃんと連絡するから"
"ん、そうして"
響も少し表情が明るくなった気がする。
未来へ一歩前進したようなそんな感覚。