隣の席の及川くん。
いや、正確には私の席で彼が寝ていた

え?なんでいるの?

そんな疑問がちらつく


私は彼に近寄り




「そこ私の席だし鞄取れない」

そう彼に言った

「...ん〜んんっ!!!やべっ俺いつの間に寝てたんだ!?」

と勢い奥立ち上がった

「えっ!あっ鈴木さん!どこ行ってたの!?俺めちゃくちゃ探したんだよ?見つからないから教室に戻ってきたら鞄がまだあったから待ってようと思ったらいつの間にか寝てた。」

「君に何処にいたかなんていう必要なんてない」


「そうだよね。ごめん...」

子犬のようにしゅんっとなった彼を見て
謝るわけでもなくスルーして鞄をとって教室をでようとした

すると


「鈴木さんごめんね。
俺なんか鈴木さんが怒るようなこと言ったんだよね?ごめんね。」



違う。君は悪くない
悪いのは私

そう心で思っても声に出すことは違って

「用はそれだけ?私帰るから」

冷たく返して教室を出た。


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