隣の席の及川くん。
これだけ突き放したらきっと話しかけてくる事はない
「ごめんね。」
彼女の小さく今にも消えそうな声は
彼に届く事はなかった
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ピピピピピピピッ
カチャッ
「んーん。もう朝かぁ。準備しなきゃ」
あの後まっすぐ家に帰り
慣れない事ばかりで疲れていたせいか
そのままベットで寝ていたみたい
朝からお風呂に入り腰まである長い髪を乾かし制服に腕を通し台所に向かい冷蔵庫からヨーグルトを出して
朝食を食べた。
「あ!時間やばっ!!」
もう7時40分じゃん
急がなきゃ電車逃しちゃう
私の家から学校はさほど遠くない
二駅先にある
極力通勤ラッシュを避けたいから
私は急いで準備をして家を出た