隣の席の及川くん。


開いて見てみると
『絵しりとりだよ!鈴木さんの番!』

はぁ?

隣の席の彼はにこにここっちを見ている

いや、あのさ私絵しりとりしたいって言ったけ?
しかも授業中だよ?
どうすればいいのよ…。

「書いて?」

彼は口パクで私に伝えてきた

書いてって言われても……


まずこれ何なの
犬なの?猫なの?その区別付かないし

『絵が下手なので何なのかわかりません。』

そう書き込み彼に返すと
すぐに紙が自分の手元に戻ってきた


『キツネだよ?って答え言っちゃったら絵しりとりにならないじゃん!』

まって
これのどこがキツネなの!?

センスなさすぎでしょ!

『この絵の何処がキツネなのよ。』

そう書き込み彼に渡した

「いや、キツネじゃん!」

そんな彼の大きな声に
先生の声しか聞こえなかった教室は
笑い声が広がった

「あ、やべ」
自分から声が出ていた事に気づき
彼は頬を赤らめ先生にすいませんと謝っていた





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