隣の席の及川くん。


友達か……。

そんなもの私に必要ない。


「私の名前を知ったからにはもう友達よ!鈴木さんが違うって言っても私は友達だと思ってるよ」

「なにそれ…。」

きっと彼女は私が言う言葉を分かってたんだ。
だからこうやって逃げれないような言葉を言ったんだ

「勝手にすれば」

そう言うと彼女は笑顔でよろしくねっと再度言ってきた

それと同時にチャイムが鳴り彼女は自分の席に戻っていった


…変な人。


「鈴木さんは櫻木と仲がいいんだね?」

「は?」

なに言ってんのこの人
なにを見て仲いいと思ったわけ?

もちろんこの声の主は隣の席の彼な訳で

「え?違うの?楽しそうに話してる風に見えたから」

なんて事をぬかしはじめた

「一方的に話しかけられてただけ。友達じゃない」

「でも櫻木は友達だと思ってると思うぞ?あいつ自分の興味ない奴にはとことん冷たい奴だからさ。きっと鈴木さんの事好きなんだろうね!」

「君と彼女は友達なの?」

彼が彼女を知ってる風に話すから
私の仲で疑問が生まれた

「友達っつーかなんて言うのかな?腐れ縁みたいな奴。」

うーんっと考えながら答える彼に

「なにそれ。」

「ハハハッ
でも櫻木はいい奴だから鈴木さんもきっと気にいるよ!」

そう言い残し彼は黒板に目をうつしていった

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