隣の席の及川くん。
私は何時もの場所に座りお弁当を食べ始めた
「あたしも食べるーっ!」
そう言い彼女は私の隣に座りお弁当広げて食べはじめた
「美味しいね!っあ!鈴木さんの卵焼きもーらいっ!」
「え?っあ。」
彼女は私のお弁当から卵焼きを素早く抜き取り口に頬張っていた
「何これ!!!めちゃくちゃ美味しいじゃん!鈴木さんのお弁当お母さんが作ってるの!?」
口に卵焼きを入れながら話してくる彼女に
「私が作ったの。」
と答えた
シーーーッン
え?なになになになにこの空気
なんで無言?
いきなり黙られると逆に怖いんだけど
ガシッ
「すごいよ鈴木さんっ!!!
私こんなに美味しい卵焼き初めて食べた!!もう天下一品!!嫁にしたいよ!!」
と目をキラキラさせわたしの腕を掴んでゆさゆさと揺らしてくる
そんなまっすぐな言葉に素直に嬉しくて
「あ…ありがとう。」
フィッとそっぽを向きながら言った
聞きなれない言葉に頬が熱くなるのがわかった