隣の席の及川くん。
だっていきなり呼び捨てなんて
私にはできない
っていうより恥ずかしい
「私も美華って呼ぶわ!」
なんて余りにもあっさりと私の名前を呼ぶ彼女に
「みっ……美緒…ッッッ」
「よろしい」と満足げに言う美緒
えへへっと笑う私たちに
「じゃ!改めてよろしくなっ!」
スッと私の前に手を出してきた彼
そんな彼の手を握り
「こちらこそっ」
と笑顔で答えた
「なに照れてんのよ湊。」
「っば!!ちげぇよっ!」
強がっちゃって!と言いながら美緒は彼の背中を叩いていた
そんな光景を良いと思った
なんだか心がホカホカする
こんな感情は初めてだ
お父さん?
この2人はお父さんからのプレゼントなのかな?
私の思い出づくりのためにお父さんが用意してくれたのかな?
ありがとう