隣の席の及川くん。
私も走りたいな……
なんて思ってしまう自分もいて結局どうしたいんだよって感じだった
でもきっと放送委員っていう枠は学校が私のために用意してくれた枠でもあって
その考慮にありがたく甘えるしかないのだ
「でも先生!1人2種目出なきゃいけないのに鈴木さんでないなら誰が代わりにやるんですかー?」
とクラスの子がいった
確かにそうだ
私が出ないから誰か2人がが3種目出なきゃいけない
「あ!じゃあ俺借り物競走でるよ!体力は有り余るぐらいあるし!」
「それじゃあ俺はリレー出る!」
と、及川くんと拓海くんが言ってくれた
「じゃそれで決まりなー。来週から体育祭の種目練習始まるからお前ら体育着忘れるなよ」
と担任は言い残しHRが終わり教室を出て行った
結局及川くんがリレー、400メートル走、借り物競走に出ることになった
私のせいで3種目出ることになった彼に
「私のせいでごめんね。」
と言うと彼は
「なんで鈴木さんが謝るの?俺は出たいから出るだけだよ」
と言っていた
「あいつは元々バスケやってて体力腐る程あるから美華は心配しなくていいよ」
美緒は私にそう言い自分の席に戻っていった