隣の席の及川くん。



及川くんは「腐る程あるってなんだよ!」と美緒に言っていたけどそんな言葉を美緒は綺麗に無視していった



「謝るくらいなら応援してね鈴木さん!」


そんな風に優しく言ってくれる彼に


「任せて」


と答え私も鞄に荷物を詰めた



及川くんは優しい
きっとそんな所も彼の魅力の一つなんだろう
人気があるのがわかる気がする


美華かえろーっと私の席に鞄を持って来た美緒

私達が一緒に帰るのは日課になっている
もちろん及川くんも

倒れたあの日送ってもらってわかったんだがどうやら及川くんと私の家は近所らしい
美緒の家は少し離れた場所にあるので
駅からは何時も及川くんと帰っている


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