隣の席の及川くん。


かれこれ10分も待っている

何時もならすぐに来るのに


「私ちょっと見てくるよ。美緒待ってて?」

「それなら私も行くよ!」

「入れ違いになったら嫌だしまってて」

そう言い残し及川くんを探しに廊下を歩いていた

私たちの教室は4Fで下駄箱からの距離は地味にある

取り敢えず教室方面に行こうとおもい
階段をのぼって歩いていていると

「……の!…すし…たら……める」

と教室の方から聞こえた

ん?誰かまだ残ってるのかな
もしかして及川くんかな

そう思い急ぎ足で教室に向かうと


そこには女の人と男の人がキスをしていた


「っあ。」

自分から声が出ていることに気づきやばいと思ったがそれは遅く


「鈴木さんっ!?」

とそこには聞きなれた彼の声があった

私は無意識に教室を飛び出していて

「まって!!!」

と言う彼が叫んでいるが聞こえた


はぁっはぁっ


ぎゅぅっと胸が締め付けられるのがわかる




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