隣の席の及川くん。
「何で私の事追いかけてくるのよ。彼女ひとりにしていいの?」
「いや、あいつは彼女じゃないよ」
ズキンッ
彼女じゃないの?
じゃぁ彼女じゃない人とキスしてたの?
「最低。」
見損なった
「ハハハッ……最低か。そうだよな最低だよな。」
と彼は切なげに笑った
ズキンッ
もぅなんなのよ
なんでこんなに胸が痛いのよ
沈黙がつづく
その空気に耐えれなかった私は
「君とはしばらく離れていたい。」
と口にして屋上を後にした
すれ違い様に彼の顔をちらっと見たら
私の事を切なげに見てきて
すぐにその視線をそらした
なんで君がそんな顔をするのよ