隣の席の及川くん。



うるさい心臓と頭の中にいる彼の存在にイラつきを覚えた


私はなにに怒ってるのよ
私が怒ってどうするのよ
なんなのこの感情


もうホントわけわかんない

そんな事を考えながら歩いているとすぐに下駄箱に着き

「おっそーい」

といつもと変わらない美緒がいた


「ごめんね」

「湊がすごい険相して美華の事探してたよ?なんかあったの?」


「なにもないよ。帰ろっか」

と言い学校を後にした


帰り途中美緒がなにを話していたのか覚えてない

頭の中は彼の事ばかり

そんな私を見て

「なんかあったなら私にも話してよ」

と美緒が言ってきた

私は教室であった事と私の訳のわからない気持ちを美緒に話した

話してる最中美緒はうん、うんと相槌を打つだけで口を出さず黙って聞いてくれた


一通り話すと


「取り敢えず、湊はそんな事するようなやつじゃない事は私が保証する。あいつは拓海みたいに誰にでも手を出すようなやつじゃない。この件は私に預けなさい!」

と言った

「…わかった。」

「それと、そのモヤモヤとした気持ちは、私が思うに嫉妬という奴だと思うよ。」

「嫉妬…?」

「そう。イライラしたり苦しくなったりなんとも言えない気持ちになったんでしょ?それは嫉妬だよ」

嫉妬?私が嫉妬?
及川くんに?



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