隣の席の及川くん。



外は私の心と裏腹に晴天だ

とても暖かい


心に染み込む暖かさ


とても心地いい
やっぱり外に出て正解だった
さっきの事なんて忘れられる


1人で歩いていると


「おねーさん!1人でどこいくのー?」

と金髪の男2人組に声をかけられた
相手にすると面倒くさいと判断し
無視してあるいていると

「シカト〜?おねーさん綺麗だよね!1人ならこれから俺たちと出かけない?」
「そーだよいこいこー?」

と私の手をとって引っ張っていこうとした

「ちょっと。手を離してよ汚い」

「はぁ?少し顔がいいからって調子こいてんじゃねーよ」

さっきまでの顔とは打って変わり
険相を変えて手を強く引いて歩き出した

これはまずい

手を振り払おうとしても男の人の力には叶わなくて口で何か言っても怒らせるだけだと思い助けを求めようとした時

「やっと見つけた!美華ちゃん待ち合わせの場所で待っててもこないから心配して探した」

と声が聞こえたと同時に気づけば胸の中にいた

誰だろうと顔を確認しようと顔をあげても
ここからは逆光で顔が見えない

誰だろう
私の知ってる人?




「っち。男連れかよ。いこーぜ」

と男たちはあっさり私を解放した


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