隣の席の及川くん。



すると助けてくれた人は私を解放して

「美華ちゃんあーゆう人についてっちゃダメだよ!危ないんだから!」

と言った

解放されたことにより男の人の顔が確認できた


「付いて行ったんじゃない。連れてかれたの。それよりなんでこんなところにいるのよ拓海くん」

そう
私を助けてくれたのは拓海くんだった

拓海くんは入学式のこと以来毎日のように話しかけてくるようになり、もちろん返事はしてないがそれなりに面識はある


「相変わらず冷たいねー美華ちゃんわ!
俺は女の子とデートの約束だったんだけどドタキャンくらっちゃって家に帰ろうと思って歩いてたら美華ちゃんがさっきの奴らに連れてかれるの見て助けに来たんだよ?」

かっこよかったでしょ?なんて言う拓海くん

別にかっこよくはない

でも拓海くんがこなかったら今頃私はさっきの男の人たちにつれていかれていた


助けてもらったのは事実だ

素直に「ありがとう」と伝えた

「女の子を助けるのが男の役目だからね!」
なんて笑って答えてくれる拓海くん

普通の女の子ならこうゆう言葉にキュンとかするんだろうけど私からしたら
悪寒が走る

「あ、今気持ち悪いとか思ったでしょ」

「思ってはない。悪寒が走っただけよ」

「一緒じゃん!!!!」

助けた相手にもその態度かーってぐちぐち言ってる

それはそうと

「なんでついてくんのよ」

拓海くんは当たり前かのように
私の隣を歩いてる


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