隣の席の及川くん。




「見かけたなら声かけなさいよ」

というと

「私は貴方達よりケーキの方が大事なの!」

私とケーキを天秤にかけたらしい

しかもケーキに負けた

なにそれ

私たちの関係はケーキに負けるの?って思っていると
顔に出ていたらしく


「冗談冗談!普通に人が多すぎて近づけなかったの」

って笑って言われた

「おはよ。」

なんて声が隣の席から聞こえた

彼の方を見るとバツの悪そうな顔をしていて
そんな顔をする彼に妙に腹が立ち
私は無視して美緒の方を見た


そんな姿を見てか、美緒ははぁーっとため息をつき「ちょっと美華まってて」
と言い残し及川君の手を引っ張って何処かに消えた



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