隣の席の及川くん。
だいたい私の連絡先なんて知ってどうするの?
そもそも私連絡マメな方じゃないし
なんなら携帯開く事なんてないし
LINEとか普通に返さないよ?
「鈴木さん拓海くんが連絡先聞いてるんだから教えてあげたら〜?ねぇっ拓海くん?」
とあまったるーい声を出しながら私の事を見てきてる
ちょっとまった
言ってる事と顔があってない
甘ったるい声だしといて私に教えるなよって念を押してくるような視線を送ってきてる
「めんどくさ」
「え!?」
どうやら心の声が口から出てたみたい
もういいやこの際
そう思い
「聞こえなかった?めんどくさいから
あっちいってくれる?私だれとも交換なんてする気ないから」
そんな冷たい声で返した
拓海くんはまさか断られるなんて思ってなかったんだろう
え!?っと戸惑った顔をしながら
「なんでなんで!?連絡先くらいよくない!?だめ「おい、拓海あんまりしつこいと鈴木美華ちゃんに嫌われるよ?」
ん?
聞いた事のある声だな
あ、何とか川くんか
「それは、困るから今日は諦めよう!
でも美華ちゃん同じクラスなんだからよろしくな!」
と、嵐のように取り巻きの女の子達を連れてどっかに行った
そして何とか川くんは
私の隣の席にすわり
「ごめんな、拓海の奴何時もあんな感じなんだわ!連れてる女の態度も許してやって!」
と申し訳なさそうに謝ってきた
「君は、悪くないでしょ。」
そう返した。