隣の席の及川くん。


「美華ちゃんの体育着姿可愛い!!やっぱり美人は何着ても似合うね!土曜日の私服も可愛かったし!」

とまじまじと私の格好を見る拓海くんに
鳥肌をたてる



「体育着なんて誰が着ても同じじゃない。」


「美華ちゃんが着ると一段と違うの!後ろに花が咲いた感じなの!」

なんてわけのわからん事を言う始末だ


だめだ
やっぱこの人変だわ


毎回身にしみてるはずなんだけど
それをさらに上書きしてくる拓海くんはすでに天才の領域


うん、冷めた目線を彼に送ると事にしよう。



なんて事をしていると
チャイムがなりそれぞれの種目の場所に移動していった


私は放送委員のため木陰で見学中




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