黄金と四聖獣
第2章
ぺトラス
辺りがだいぶ暗くなってきた時、
私とエーラとシオン様は、やっと崖の下まで
やって来た。
「もう少しだけ待ってから、崖を登ろう」
と、シオン様が言う。
それに、私たちは頷いて、同意を示した。
崖の下には、三人が入れるぐらいのくぼみが
あり、上からは見えないようになっていた。
そこに三人で隠れると、もう少し暗くなるまで
待つことにした。
もしかしたら、すぐ近くに賊がいるかも
しれないので、3人もクオンもほとんど声を
出さなかった。