黄金と四聖獣
その時、ピィーーー!!
というクオンの大きな声がして、私は驚いて
そちらを向いた。
すると、シオン様は何かやらかして
しまったのか、クオンの下敷きになって
ツンツンつつかれていた。
「わ…!クオン、止めなさい」
と言いながら走ってシオン様とクオンの側に
行って、クオンを抱き上げた。
クオンは、ピィ!と怒ったように鳴いて
羽でシオン様の方を指す。
「…シ…シオン様、クオンに何したんですか?」
クオンの怒りように、シオン様にそう聞くと
「クオンの足を踏んじゃったんだ」
と申し訳なさそうに言った。
クオンはというと、ピィピィと鳴きながら
羽をバタバタさせていた。
「クオン、わざとじゃないんだし、許してあげてよ」
とクオンに言うと、ピィーと不満そうに鳴いた