黄金と四聖獣



その時、ピィーーー!!


というクオンの大きな声がして、私は驚いて


そちらを向いた。




すると、シオン様は何かやらかして


しまったのか、クオンの下敷きになって


ツンツンつつかれていた。




「わ…!クオン、止めなさい」


と言いながら走ってシオン様とクオンの側に


行って、クオンを抱き上げた。





クオンは、ピィ!と怒ったように鳴いて


羽でシオン様の方を指す。




「…シ…シオン様、クオンに何したんですか?」


クオンの怒りように、シオン様にそう聞くと



「クオンの足を踏んじゃったんだ」


と申し訳なさそうに言った。




クオンはというと、ピィピィと鳴きながら


羽をバタバタさせていた。




「クオン、わざとじゃないんだし、許してあげてよ」



とクオンに言うと、ピィーと不満そうに鳴いた





< 160 / 418 >

この作品をシェア

pagetop