黄金と四聖獣
「もう暗くなって来やがったな…どこかに泊まるか」
俺がそう麒麟に言うと、
麒麟は素直に頷いた。
「それにしてもゼン、急に旅行なんて、どうしたんだ?」
と聞いてくる麒麟に、
「あんたのボケ防止だよ麒麟」
と返す。
「…麒麟?私はファルダだよ?」
そうすっとぼけたように言う麒麟に、
俺はため息をつきながら
「そうだったな」
とだけ返した。
…にしても…宿どころか、この辺建物すら
ねぇな…
そう思いながら、俺は祠の方へと進んでいった
あたりを見回しながら歩くも、山、山、山。
…何もねぇー…
知ってたけど…
だいぶ年月も経っているし、少しぐらい
建物が増えているんじゃないかと思ってた
俺が馬鹿だった…