黄金と四聖獣
「シオン様ー!エーラ!起きてー!!」
私は次の日の朝、日が昇っても起きない
シオン様とエーラを揺すって起こしていた。
「ん…フィ…フィアネ…?」
そう目を擦りながらエーラは起き上がる。
それに続いて、シオン様も伸びをして
起き上がった。
シオン様が伸びをした時に、ポキポキと
体中が鳴った。
「…あんた、随分ジジィっぽいな」
なんてゼンの言葉を受けて、シオン様は
あははと、苦笑いをする。
「…まだ明るいな…」
そうエーラが眠そうに呟くのを、私は
「もう明るい、の間違えよ」
と訂正する。
「…もう?」
エーラが首をかしげてそう聞くのに対して、
「シオン様もエーラも一日中眠ってたのよ。今はもう次の日の朝なんだから」
と私が言うと、エーラもシオン様も驚いた顔
をする。
「そんなに寝てたのか!?」
とシオン様が声を上げる。