黄金と四聖獣
というか、そうだ!
私も早く、シオン様とエーラに、この村に
現王とフェルナンとヨダがいたことを
伝えなくちゃいけなかったのに…!
一瞬忘れかけたそのことを思い出して、
私は、
「今の話はまた後で…早く行こう」
と、ライアに言って、手首をつかんでもう
ちらほらと家屋が見える遠さの村へと走った。
結果…シオン様たちが使わせてもらっている
家屋についた時、私はだいぶ息切れして
しまっていた。
「大丈夫ですか?」
と、ライアはこちらを見ながら背中を
さすってくれる。
一方で、先に着いていたゼンは、
「体力ないのな」
と、バカにしたようにこちらを見た。