黄金と四聖獣




「…君が、青龍なのだろう?」


…青龍…?

ライアが…?


私は驚きで固まった。




「…初めて会った時、お前は俺に『もうすぐ川の氾濫が起きるから、高いところに登れ』と耳打ちしたが、あれは起こすからの間違えだろ?その水を操る力は、間違えなく青龍のものだ」


そう、後ろに立つゼンも言う。




私がライアの方に視線を向けると、


ライアは大きく目を見開いたまま固まっていた





「…じゃあもしかして…フィアネが朱雀、ゼンが白虎、エーラが玄武…シオンが…麒麟様ですか?」


やっとのことで、ライアは口を開き、


そう言うと、エーラが


「俺はただの人だ。それ以外は合ってる」


と、訂正する。









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