黄金と四聖獣
「俺の時みたいに、様を付けろーって言わないんだな」
と、ゼンがエーラに言うと、
「シオン様がいいならいい。」
と、エーラは返した。
「…もしかして、死んだ第一王子というのは、あなたのことですか?」
ゼンとエーラのやり取りを聞いた後、
ライアはそうシオン様に聞く。
「え、あぁ、いや…まぁそうなんだが…様なんてつけなくていいぞ。私はもう王子じゃないのだから。」
シオン様は、そう答えて笑った。
「それは、失礼なことを…しかも、あなたが本当に麒麟様だったなんて」
シオン様の言葉に、同様を隠せずに
そういうライア。