黄金と四聖獣
自分の弱さを呪った。
無力さに、自分に殺意さえ芽生える。
そんな私を、麒麟様は引き寄せて、ぎゅっと
抱きしめた。
私は、血の匂いに包まれる。
「助けてもらった…何度も…。私は…四聖獣を殺したんだ…創り出して、感情を持たせて…殺した。気づいた時にはもう遅かった…元々…朱雀の祠まで行ったら…そこで死のうと思っていた…。自分を責めて…責めて…死ぬより苦しい中…フィアネに出会って、笑顔をみて、救われた」
だんだんと小さくなっていく、麒麟様の鼓動。
その中で、私は麒麟様の言葉に泣きながら
耳を傾ける。