黄金と四聖獣
第1章
二人の行方
シオンside
「…グオン、いつか必ず来ると思ってたよ」
満月の夜、私は振り返らずに
呟くように言った。
「…」
何も答えないグオンの手には、
短刀が握られて、その刃を背後から私の
首に当てていた。
私は穏やかに笑うと、言った。
「グオンは間違ってない。私は王には相応しくない。」
「…こんな状況で、なぜ笑う。」
口を開いたグオンの問いに、私は
「わかっていたことだよ、今更恐怖なんて微塵も感じてない。一息に殺ってくれ」
と言い放つ。
グオンはその言葉を聞くと、ぐっと唇を
噛みしめて、短剣を振りかぶる。
「やっぱり…あんたには叶わないよ、シオン」
そう呟きながら、シオンに向かって短刀を
振り下ろす。
グオンの言葉を聞き、それはこちらの台詞だと
思いながら、私は目を閉じた。
「…グオン、いつか必ず来ると思ってたよ」
満月の夜、私は振り返らずに
呟くように言った。
「…」
何も答えないグオンの手には、
短刀が握られて、その刃を背後から私の
首に当てていた。
私は穏やかに笑うと、言った。
「グオンは間違ってない。私は王には相応しくない。」
「…こんな状況で、なぜ笑う。」
口を開いたグオンの問いに、私は
「わかっていたことだよ、今更恐怖なんて微塵も感じてない。一息に殺ってくれ」
と言い放つ。
グオンはその言葉を聞くと、ぐっと唇を
噛みしめて、短剣を振りかぶる。
「やっぱり…あんたには叶わないよ、シオン」
そう呟きながら、シオンに向かって短刀を
振り下ろす。
グオンの言葉を聞き、それはこちらの台詞だと
思いながら、私は目を閉じた。