黄金と四聖獣



シオン様の心配性な所も、優しい性格も、


初代麒麟様ととてもよく似ていて、初代麒麟様


のことをとてもよく思い出す。





「それで、発つとのことでしたが、行き先はもう決めたんですか?」


と、私はシオン様に聞いてみる。


するとシオン様は、



「とりあえず、武器を調達したい。良い場所を知っているか?」


と聞いてきた。



私の頭の中に一番に浮かんできた場所は、


この山のふもとにある市場だった。




だけど…



「この近くにある市場は、城の兵もいることが多いので、シオン様にとっては危険かもしれないです…」


そこを除いて、近くの武器を調達するところ


というと…




「そこを除くと、ここから西の方角に二つ山を越えたところにもう一つ市場があります」



だいぶ遠くの場所しか思いつかなかった。




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