黄金と四聖獣



エーラが出ていってしまってすぐ、シオン様は


呟くように言った。



「…よかった」



その言葉に、私が?を浮かべていると、


シオン様は、



「エーラは、めったに笑わないんだ。それこそ、慣れてない人の前では特に。フィアネはすごく気に入られたみたいだな」


と嬉しそうに言った。



「確かに笑ったところ見たの初めてでした」


何日か一緒にいても、生真面目そうな顔を


しているか、シオン様に突っ込む時に少し


呆れたような顔をするだけだった。




気に入られたみたいと言われて


私は少し嬉しかった。





< 60 / 418 >

この作品をシェア

pagetop