黄金と四聖獣
すると、鳥達は一斉に舞い上がり、鳴き声を
あげながら私に突進して来た。
「あはは、みんないい子ね」
そう言いながら、頭や肩、腕や足などに
止まった鳥たちを撫でていると、
バサッと大きく羽ばたく音と共に、私がいる
場所だけ影がかかった。
私に止まっていた鳥達は慌てて飛び退き、
私が上を見上げるた瞬間、顔に何かがあって
私は思い切り後ろに倒れた。
「フィ…フィアネ!?」
そんなシオン様の声が聞こえる。
倒れた拍子に頭を打ったので、さすりながら
起き上がると、私のすぐ側に一羽の鷹が
とまっていた。
「あなた…随分前に怪我してた鷹?」
そう言いながら手を伸ばすと、その鷹は私の
てに頭をこすりつけた。