黄金と四聖獣
その言葉を聞くと鷹は木の枝からぴょんっと
私の腕の上に乗った。
名前を決めたことを、シオン様にも報告しよう
と、私はクオンを腕に乗せたまま
焚き火の側のシオン様の所へ向かう。
「シオン様」
そう後ろから声をかけると、シオン様は
振り返って、
「フィアネ、もうできるよ」
と言ってから私の腕の上のクオンに気づく。
「どうかしたのか?」
「名前を決めました」
そう答えると、シオン様は目を輝かせる。
「なんて名前なんだ?」
そう聞かれて、私は
「クオンです」
と答えてから、そうなった経緯も話した。
「そういう意味か、いい名前じゃないか。」
そう言って、シオン様は笑った。