黄金と四聖獣
「シオン様、いらない情報を流さないでください」
そうエーラが突っ込む。
けれど、既にその情報を得た私は、
「ほんとにエーラって可愛い」
とエーラの背中に向けて言うと、微笑んだ。
「…」
エーラがそれに返事を返すことはなく、
それからは無口になってしまっていた。
ピィーという声がし、そちらに目を向けると
手ぬぐいを巣のような形にして、その真ん中に
座って、こちらを見上げるクオンの姿があった
…正直言ってやりたい放題の散らかし放題
なんだけど…
なんて可愛い生き物なのだろう…
きらきらした黄色い瞳で見上げられると、
口元がにやけてしまって仕方がない。
「クオン、一緒に寝ようね」
と、にこにこしながらいうと、ピィ、と返事
をしてくれた。