±10 LOVERS
1st track-二人
タン、タタン、タタン…無心で流れてくる
ノーツを捌き切り、画面に目をやると一面
に「CLEAR」の文字が飛び出ていた。
初夏を迎えようかという、陽気で汗ばむ日
に俺は一人新作の音楽ゲームと対峙してい
た。目新しいものにはすぐ飛びつく癖があ
り、たまたまゲームセンターで見かけたそ
の筐体に不思議な魅力を感じ、気づくと数
時間と没頭していた。一旦始めてしまうと
気が済むまで突き進めてしまうか、極めな
いと気が済まない、良くも悪くも諦めの悪
い性格を俺は有しているようで、目標とし
ているレベルの曲をクリアするまでは決し
て帰ろうとはしなかったのであった。
ノーツを捌き切り、画面に目をやると一面
に「CLEAR」の文字が飛び出ていた。
初夏を迎えようかという、陽気で汗ばむ日
に俺は一人新作の音楽ゲームと対峙してい
た。目新しいものにはすぐ飛びつく癖があ
り、たまたまゲームセンターで見かけたそ
の筐体に不思議な魅力を感じ、気づくと数
時間と没頭していた。一旦始めてしまうと
気が済むまで突き進めてしまうか、極めな
いと気が済まない、良くも悪くも諦めの悪
い性格を俺は有しているようで、目標とし
ているレベルの曲をクリアするまでは決し
て帰ろうとはしなかったのであった。