±10 LOVERS
音楽ゲームに限らず、好きなものを楽しむ

団体の勧誘はよくあることである。確かに

存在は知っていたが、見知らぬ人間とネッ

トを介しての関わりは今までの中では皆無

で、職場の付き合いや、大学時代の友人と

いった限られたコミュニティでのものでし

か無かった。そんな「向こうの世界」が唐

突に目の前に現れたとなると、当然頭の処

理は追いつかず、不思議な高揚感が襲って

きたのである。


一通り話し終えたのか、俺の反応を伺う

男。特段断る理由もないので二つ返事で参

加の意を示した。
< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop