Raia
老猫
5
あたし、実家に住んでなかったからたまに実家に帰っては母がライさんを抱っこしてるところを撫でるだけ。
それ位しかしてなかったけど、久々に実家に帰ってライさん見た時に年とったな。
って思ったんだよね。
色が薄くなってきてて。
白髪まではいかないけど、若い頃とは明らかに色が違うの。
ハツラツとした若さはもうなかった。
その時に、切なくなった。
兄弟のように育った君は、あたしよりも確実に急ぎ足で生きてるんだってそう思ったから。